包茎手術はやり方や用具によって価格が違う
包茎手術にはいろいろな種類がありますが、基本的な部分は共通しています。すなわち、余分な包皮を切除して、傷口を縫合してしばらく様子を見ます。術後の経過が良好なら元通りの日常生活に戻れます。
それでは、いろいろな種類の包茎手術における違いは何かというと、1つは包皮を切り取る場所、もう1つは使う用具の違いです。これによって手術費の価格にも差が生じます。
包茎手術において包皮を取り除く場所は、基本的には3か所あります。亀頭のすぐ下・根本・陰茎の裏がこれに当たりますが、このうち前の2つは陰茎の周囲を覆っている包皮を輪状に切り取ります。最後の1つは陰茎の裏側の皮を縦に切開し、余分を取り除いた後で引っ張り合わせます。
手術用具については、使われるメスと糸の違いがメインです。メスには一般的な金属製のメスの他に、レーザーメスや電気メスなどがあります。一方、糸は吸収糸と非吸収糸という2種類のうちのいずれかが使われます。
糸の違いは抜糸の必要があるかないか
包茎手術に使われる糸のうち、吸収糸とはその名の通り、時間が経つにつれて皮膚に吸収されていく糸です。抜糸の必要がないため、トラブルなどがなければ術後に通院する必要がありません。
もう1つの非吸収糸を使った場合は、術後に傷口がすっかり癒着したころを見計らってもう1度医療機関を受診し、糸を抜いてもらう必要があります。ただし、手順をきちんと教われば自分で抜糸することも不可能ではありません。
吸収糸を使った包茎手術と非吸収糸を使った手術とでは、価格に一定の差が出ます。一般的には吸収糸の方が高く、その価格差はおおむね2万円から3万円程度です。
しかしながら、包茎手術は一部の例を除いて保険適用外であり、価格は医療機関ごとに異なります。しかも、安いところでは5万円程度、高いところでは40万円以上と、かなり大きな差があります。糸による価格差は、あくまでも同じ医療機関で同じ手術法を選択した場合のものです。
まとめ
吸収糸を使った包茎手術は術後に抜糸の必要がないため、通院回数が少なくて済みます。遠方の医療機関を受診するのであれば、通院に要する交通費も考慮に入れたうえでどのような治療法を選んだらいいのかを考えるのがおすすめです。ただし、非吸収糸を使った手術とどちらでも選べる医療機関もあれば、どちらか一方のみを行っているところもあります。受けたい治療法があらかじめ決まっている時は、その点をチェックしたうえで医療機関を選ぶことが大事です。